個人情報とは
なんだろう? 最近個人情報保護法という法律にのっとり職場でも職務の守秘義務が強く求められている。 私がやっている内容などすべてがオブラートされる形になるので、友人に 「どんな仕事やってるの?」 と質問を受けても答えることができず窮することもしばしばある。 だっていえないんだもん。 うちの母親ですら個人情報対策と称してシュレッダーを購入していた。 一介の主婦が持つ情報がいったいどれだけのエントロピーを含むか謎であるが、なるほど確かに個人の健康状態、ライフラインの使用料金、融資、資産運用などに関わる資料はプライバシーを含んでいる。しかし例えば住所、電話番号・・一昔前であれば電話帳に掲載することがあったこれらの情報にすら蓋をする動きがある。 ちょっと待て といいたい。 情報を秘密にすることの利点を、情報をオープンにすることによる損失によって考えてみる。 情報をオープンにすると何が起こるか? 気づいている人もいるかもしれないが、最近テレマーケティングがほとんどなくなってしまった。 一昔前であれば、何処の家庭でも不動産、英会話等もろもろの機関から見当違いの電話がかかってきたことを経験したことがあるはずだろう。 アメリカで同様の法律が施行された時、日本以上に盛んだったこのマーケティング業者はいっきに排他される結果となった。日本でも然りであろう。 つまり見知らぬ第三者からアクセスされるということが一番の問題ではなかろうか。 他にはないか? 例えば多大な損失を受ける金融機関の口座番号、暗証番号または同様の資産に関する情報は万が一でも漏洩することが許されないだろう。この法律の意味とするところは、個人に影響する部分よりもむしろこのような一個の会社が取り扱う情報の取り扱いに関する責任の明確化にあるものと思われる。 それでは逆にデメリットはないのか? ある。 大いにある。 例えばテストや、仕事で生徒や部下を公の場で叱責することは、個人の能力のなさということをオープンにしてしまうある種の個人情報漏洩である。 例えばコンパで、他人の紹介をすることも秘密の漏洩になる。個人情報保護法違反である。 「こらこら、もっとがんばりなさい。」 「こいつこの前酔っ払ってさー・・・」 そんな声すら発することが難しい社会が せまっている そんな気がする。
by omitsumaru
| 2005-12-21 23:53
| 徒然
|
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
日記を書いている人
長崎の片田舎に生まれ、しがらみのなかで、なにかすっきりしないものを溜め込みながら過ごす。
大学進学に伴い、福岡で独り暮らしを体験。これまですっきりしなかったフラストレーションを満たしてくれるような仲間や、出来事を数多く経験することになる。福岡は本当に文化レベルが高い街、ほんとうにお世話になりました。 その後、仕事の関係で横浜に少しだけいたが、今は関西在住。書き物や日本文化に興味のある文化系エンジニアとして活躍中(?) 趣味は旅行や、読書、サッカー、バスケット。あとお酒(笑)飲み友達はいつでもウェルカム状態ですよ。 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||